人のためのはなし
最近下の学年の子たちが就活を初めてきている。
去年の僕は今頃まだまだ博士と悩んでいて、奨学金の採用通知を待っていたぐらいの頃だったと思う(結局取れなくて就職したが)
彼はやはり医療・製薬系の職種に就きたいという
「ひとのためになるからかっこいい」
ということだ。
ひとのため、に何かを究極にできるのは本当にすごいことだと思う。
僕はできない。
結果としてそうなることかもしれないけど、そこにはつまるところ人のためになる自分の存在意義の上昇が報酬として作用していることがあると思う。
世の中、人を救わない仕事ってそんなにないんじゃないかと思う。
タイヤのゴムを改質してよく止まるようにしたら毎年何人も失われてた命が救われるだろうし、
美味しい減塩調味料なんて作った日には高血圧の人が減ったりして潜在的にかなりのひとが救われる。
むしろ薬なんて一生に一個できたらいい方で、”ひとのため”という目的には非常に分かり易いがコスパは悪いものだと思う(ゴム作るのや調味料作るのが簡単とは言わないけど比較的)。
こんなことをつらつらと書きながら、
来年から医療系の材料研究を行えることを楽しみに思っている。
つらつらと書くことで僕の中の好奇心とQOLを損なわない理想社会の実現の思いがせいぜい8:2ぐらいだろうと整理をつけた。